てんかんの人が身近にいない限りはその症状を初めてみた時は驚いてしまうかもしれません。しかし、それではてんかん患者の方に手を貸すことは疎か、失礼な態度になりますので、一緒にてんかんへの理解を深めましょう。

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てんかん治療薬と健康診断について

会社や学校で健康診断があり、とくに採血や検尿がある場合、その分析結果からてんかん治療薬の服用が発覚することはあるのでしょうか。
周囲にてんかんを隠して働いている人は多く、会社にばれるのではないかと健康診断を恐れるケースがしばしば見受けられます。てんかん患者に対する偏見はまだ根強くあり、その視線を恐れて治療を周囲に徹底的に隠し通したいと考える人も少なくありません。
通常の健康診断では血液や尿の成分からてんかん治療薬の服用が露見することはありません。投薬の負担で肝臓や腎臓などの数値が悪くても、それがてんかん薬のせいだとまではわからないからです。
また産業医には守秘義務があるため、仮にてんかんを知りえても他言することはありません。ですので、むしろ産業医には正直にてんかんの症状や体調について率直に話し、困ったときにいつでも相談できる体制を作っておくほうが、ひとりで隠し続けるよりもずっと良いと思われます。もしも会社で就労中に発作が起こった場合の対処も含め、信頼できる医師や上司とよく話し合うことができれば、それがもっとも理想的なことです。
ただし運転士や危険な機械操作を伴う仕事など、一部の職業には就職できない決まりがあります。またてんかんであるあることを報告する義務を課せられている職種もあり、社内の規定に違反した場合は解雇の理由にもなりえます。また運転免許証の取得に際しての規定が最近変わったこともあり、免許証を必要とする職場では隠しきれないかもしれません。
周囲に自分の病歴を明かすか否かは、プライバシーの問題でもありますから、誰にどこまで話すのかメリットとデメリットを考えて慎重に判断することです。しかしむやみに周囲の目を恐れ、誰にも相談できないといった孤立した状況に陥らないようにしましょう。

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