てんかんの人が身近にいない限りはその症状を初めてみた時は驚いてしまうかもしれません。しかし、それではてんかん患者の方に手を貸すことは疎か、失礼な態度になりますので、一緒にてんかんへの理解を深めましょう。

2016年06月の記事一覧

てんかん患者が発作を起こしたときにあなたが取る行動

目の前でてんかん患者が発作を起こしたとき、周囲に居合わせた人はどのような処置をとるのが正しいのでしょうか。てんかんの発作は短くてほんの一瞬、長くて数分間続きます。発作として現れる症状は、意識の喪失や痙攣、嘔吐などさまざまです。てんかん患者の発作に馴れている家族や友人ならば落ち着いて対応できるかもしれません。しかしてんかんの発作をはじめて見た人は、その姿にショックを受けて冷静な判断が下せなくなる場合があります。パニックにならず落ち着いてできる処置をとってください。まず発作を起こした場所が路上や危険な場所ならば、安全な場所に移動させます。痙攣が起こっている場合、周囲の障害物に接触して打撲や負傷することがあるので、移動できるものはどかして十分なスペースを作りましょう。安全が確保できたら、患者の下あごを上に持ち上げて気道を確保し、必要に応じて服のボタンやベルトを外し楽な体勢にしてあげてください。また食事中に倒れて嘔吐した場合は顔を横向きにし、吐瀉物が気道につまらないようにします。あとは痙攣がおさまるまで患者に触れずに見守ります。この間もしも余裕があるようならば時計をみて発作がどれくらい継続したか記録しておいてください。ほとんどは数分で落ち着きますが、数十分も続くようなら救急車を呼びます。目の前で発作に苦しんで、全身ががくがくと痙攣しているのにただ見ているだけでいいのか、と思われるかも知れません。しかしてんかん発作の最中はへたに声をかけたり揺さぶったり触らない方が良いのです。通常は発作後自然に意識を取り戻しますが、ときどきそのまま眠ってしまうこともあります。やってはいけないのは、痙攣発作の最中に体を押さえつける、舌を噛まないよう口の中に物を入れる行為です。特に後者は口の中を傷つけたり窒息する危険がありますのでやめてください。

続きを読む